ミネラルファンデーションには、実は明確な定義がありません。
現在、日本で販売されているミネラルファンデも、その内容はずいぶんと幅広く、中にはとてもミネラルファンデーションとは呼べないようなものさえあります。
もともとドクターによって開発されたミネラルファンデーションとはミネラル成分だけで作られ、火傷のあとや治療痕、ニキビ肌にも使えるもののことです。
通常のファンデーションの様に肌に負担をかけることが無いだけでなく、天然のミネラル成分には、医薬品にも使われる肌を保護する成分もあります。
そういった特性を利用し、肌を美しく見せながら、なおかつ健康な状態に導いてくれるファンデーションが、本来のミネラルファンデーションのあるべき姿だと言えます。
しかし、実際に市場に出回っている商品の場合、オイルフリーのフェイスパウダー状のファンデーションを、全てミネラルファンデと呼んでいるようなところがありますので、あるべき姿と、現実の姿ではギャップがあるのだという事を認識しておく必要があるかもしれません。
ミネラルファンデーションはそれほど長い歴史のあるものではありません。
日本におけるファンデーションの記述は、「日本書紀」にも載っているほど古く、世界的には、古代ローマでもすでに用いられていたことを考えると、ミネラルファンデーションとの間には随分と大きな差があります。
長いファンデーションの歴史の中で、そのほとんどを鉛の粉や、水銀の粉をぬり、白く見せるという「毒物」の存在が占めています。
しかも、この歴史な異常なほど長く続き、その毒性が指摘されて以降も、国が禁止するまで女性たちは毒物を肌にぬり続けていました。
理由は「ノリがいいから」。
こんなことでと思いますが、これは文明が発達する以前の話ではありません。
なんと、昭和初期まで続いたのです。
そんな流れから、ファンデーションに対する考え方は偏りきっていたのです。
ミネラルファンデーションというのは、1970年代に、アメリカで生まれました。
もともと、治療痕などに悩む患者のためにドクターが開発したのですが、ちょうどそのころ、それまでの歴史から健康志向に移行していくところだったこともあり、現在の様に急速にミネラルファンデーションの名を広めていったのです。